最近、幼保一元化の動きが、活発化しつつあります。これは、幼稚園と保育所の機能を統合させて一つの施設にしようという動きのことです。
幼稚園を管轄するのは文部科学省、保育園は厚生労働省と別の省庁が管轄してきたという歴史があり、似た仕事が行われながらも法律上はまったく別の施設という状況が長い間続いてきました。
また、保育士は厚生労働省による福祉の国家資格の一つです。一方の幼稚園教諭は「学校教育法81条第4項」などにより「教員」と規定されているもので、管轄省庁は文部科学省です。
保育士は、幼稚園教諭に比べて子どもと接する時間が長かったという歴史があります。これは、「親に代わって保育を行う」という保育士の仕事と、「教育をする」という幼稚園教諭の仕事の最も違う点と言えるでしょう。
しかし、女性の社会進出や共働き家庭の増加に伴って保育所のように長時間の保育を希望する保護者も増えてきました。そのため、幼稚園が「預かり保育」として、教育の時間が済んだ後も児童を預かる、中には、18時、19時まで児童の保育を行うという幼稚園も現れはじめました。
幼保一元化の動きは、「待機児童」の問題が深刻となっている都市部では、待機児童問題を解消する手段として期待されています。一方で、少子化が進む地方の幼稚園においても、施設の統廃合の必要が生じている現状を打開するための手段として、期待がされています。実際に幼稚園教諭と保育士の両方の資格を持っている人も増えはじめています。